教えて市長!土岐市の愛すべき魅力と、みんなが暮らしやすい未来に向けたまちづくりとは?

2022.07.04

土岐市長インタビュー アイキャッチ



土岐市の魅力を発信している「人から人」へバトンをつなぎ、土岐市の魅力を発掘していく「ココトキ」。
第1回目のインタビューは、土岐市の魅力を全て知る人と言っても過言ではない加藤淳司土岐市長!

土岐市の伝統産業の歴史や豊かな観光の魅力、さらには暮らしやすさまで、土岐市についてありとあらゆることを語っていただきました!

まずは土岐市を代表する産業であり、一番の魅力でもある「美濃焼」について。
日本一の陶磁器生産量を誇る土岐市が辿ってきた「今までとこれから」について質問!





自然の恵みと窯元の努力でつながる美濃焼の未来

自然の恵みと窯元の努力でつながる美濃焼の未来

1400年もの歴史があり、茶道具の器からスタートした美濃焼。
もともと土岐市には陶磁器に使える土が豊富で、明治以降に産業として大きく栄えた背景があり、今の多種多様な美濃焼につながっているそうです。

また、この地域には、若手陶芸家が学べる環境が整っており、市内外の方に美濃焼の魅力を伝えることで新たな可能性にも手応えを感じられるようになりました。

特に注目すべきは、3年前(2019年)から力を入れ始めたふるさと納税。
そのふるさと納税について市長はこう語ります。





ふるさと納税の美濃焼の食卓イメージ

「“特産品である土岐市美濃焼を全国に広くPRし、ブランド力の向上とさらなる美濃焼振興を図りたい”という想いから、ふるさと納税を活用してもっと美濃焼を発信する取り組みをスタートしました。
時代を越え受け継がれてきた土岐市美濃焼の伝統と技術力を継承しつつ、ライフスタイルや価値観の変化に寄り添い変革を遂げた、より高い手触りの、より質の高い、よりデザイン性と実用性を兼ね備えた、土岐市美濃焼にしかできない新たな次代のうつわをコンセプトに広く声掛けをしたところ、ふるさと納税の返礼品に多くの応募をいただきました。
『TOKI MINOYAKI』のブランドコンセプトを掲げたところこれが大反響で、2020年度の土岐市のふるさと納税受け入れ額は前年度比増加率なんと約27倍! 増加率全国1位となることができたのです。
この取り組みによって、今までよりも美濃焼が身近でみなさんの手にとってもらえるようになったのではないかと思います」
秋にオープンするイオンモール土岐には、この『TOKI MINOYAKI』のコンセプトショップがオープンします。ぜひ店舗で実際に触れて見て欲しいですね。





SDGsでさらに広がる、美濃焼の可能性

SDGsでさらに広がる、美濃焼の可能性

SDGsでさらに広がる、美濃焼の可能性

産業が活発になればなるほど、SDGsの取り組みも大切になってくるもの。
土を焼いて出来る美濃焼だからこそ、世界的に急務とされている二酸化炭素排出量の抑制にも積極的に取り組んでいます。

「“今できることから”を合言葉に、令和4年2月から“脱酸素美濃焼SDGsプロジェクト”という陶磁器メーカーによる脱炭素への取り組みが進んでいます。
ひとつは、温度などの焼成条件をもう一度見直して少しでも二酸化炭素の排出を削減できるように。
もうひとつは、長い歴史の中で培われた焼成技術にさらに磨きをかけて、焼きへのこだわりはそのままで燃料の削減を目指していくことです。
どちらも小さな一歩ですが着実に前進している実感がありますし、試行錯誤の中で新しい技術の進化が生まれる予感もしています」

>>土岐商工会議所会頭・大島さんのお話はこちら!





東美濃の「西の玄関口」として広げる情報発信

東美濃の「西の玄関口」として
広げる情報発信

続いて土岐市が誇る観光についてお話を聞いてみました。
美濃焼祭りや作陶体験といった美濃焼を核とした観光に加え、土岐プレミアム・アウトレットやテラスゲート土岐等の買い物ができる施設、自然を活用したキャンプ場の整備など、ファミリーからあらゆる年代の方に楽しんでもらえる観光資源を擁する土岐市。こうした市の魅力をさらに知ってもらうことが重要だと市長は語ります。

「土岐市の魅力を知ってもらうことも重要ですが、土岐市だけでは観光施設の数にも限界があります。
そのため考え方を東美濃全体へ広げ、土岐市が入り口となって東美濃全体の観光へつなぎたいと考えています。
(一社)土岐市観光協会が中心となって“もとてらす東美濃”の中に“1toMINO”という観光案内ブースを設け、“東美濃の西の玄関口”として機能しています。
より一層観光協会とタッグを組んで、PRにも力を入れていきたいですね。」





土岐市長インタビュー イメージ07

“もとてらす東美濃”内にある“1toMINO”には、東美濃全域の市町村の観光パンフレットが取り揃えてあり、市内観光情報に精通したスタッフも常駐





土岐市長インタビュー イメージ08

イオンモール土岐でつながる、広がる交流

イオンモール土岐では、市と連携した事業がいくつもあります。
ひとつは多機能型子育て支援施設「ときめっく」の設置。子育て世代のお客様が多いイオンモール土岐だからこそ、子育て世代が気軽に立ち寄れる新しい子育て支援施設のオープンにも期待がかかります。
その「ときめっく」の3つの機能について市長からお話をいただきました。

「ひとつ目は、子育て世代が気軽に集い、交流や遊びができる「ひろば」としての機能。
専門スタッフによる子育て相談や、そのニーズに応じた子育て支援サービスに「つなぐ」機能。
そのサービスの一つである地域の育児の相互援助をサポートする“ファミリー・サポート・センター”としての機能。
この3つの機能を一体的に行うことで「入り口」としての相談に対し、連携期間等へつなぐ「出口」の場ともなり、大型商業施設でのこの取り組みは県内でも初となります。
イオンモール土岐にこうした拠点ができることによって、今まで以上に市の制度やサポートを受けやすくなると考えています。」





土岐市長

もうひとつはイオンモール内に美濃焼や土岐市の名産品を扱う店舗を設置すること。
「人と自然が織りなす 交流文化都市」をめざす土岐市のモデルケースとなるような店舗の出店にも力を入れています。

“TOKI MINOYAKI”というテナントで、実際に美濃焼を手に取ってもらえるようなお店が出店されます。
美濃焼の本当の良さは、実際に手に取ってもらってこそ分かる部分も少なくありません。イオンモール土岐というたくさんの方に足を運んでいただける店舗の中に、こうした美濃焼と直接触れ合いができるテナントができるので、市内の事業者の皆さんにも喜んでいただけていますね。
お客さんがそれぞれ美濃焼という作品を通じて、想いや作品に込められたテーマを共有して『交流』いただけるのが土岐市としての目指す姿です。」





土岐市長 加藤 淳司 氏

土岐市長 加藤 淳司

岐阜県土岐市出身。1979年に早稲田大学第一文学部を卒業し、同年土岐市役所入庁。
同市経済環境部長、総務部長、副市長を歴任し、2019年に市長就任。