「ぼくらにしかできないユニークな体験をオープンファクトリー・カフェで」話題のORIGAMIを生み出した光洋陶器の挑戦

2022.10.07

「ぼくらにしかできないユニークな体験をオープンファクトリー・カフェで」話題のORIGAMIを生み出した光洋陶器の挑戦 イメージ01



これまでのカタチにとらわれない新しい食器を生み出す会社として、土岐市商工会議所の大島会頭からバトンを手渡されたのが光洋陶器(株)。
大量生産が主流だった陶磁器業界において、いち早く多品種少量生産の体制へとシフトチェンジすることでブランド力を高めてきた地元企業です。




今回は光洋陶器(株)の代表である加藤伸治さんに、コーヒーに特化したオリジナルブランド「ORIGAMI」誕生秘話や、現在の多品種少量生産へとシフトした経緯などを聞いてみました。
またこの冬に開業予定のオープンファクトリー・カフェには、たくさんの人が楽しめるコンテンツが揃っているんだそう。一体どんな施設で何ができるんでしょうか。





ホテル向けの製品からバリスタと共に歩む世界への道



ホテル向けの製品からバリスタと共に歩む世界への道

もともと光洋陶器は全国のホテル向けの陶磁器を生産していました。しかし、いわゆるプロユースだけでなく、専門性を高めた商品開発の計画が立ち上がります。
そこでコーヒーのプロであるバリスタ向けに開発が進んでいくのでした。

「長年ホテル向けの食器を生産していたんですが、これに加えてプロが使っても満足できる機能性とデザイン性を兼ね備えた製品を目指し、コーヒーに関する陶磁器のプロダクトづくりが始まりました。
繋がりのあったバリスタにフィードバックをもらいながら日々開発していきました。その結果できたのが「ORIGAMI」というブランドです。 今回採用した円錐型のドリッパーは湯を注ぐスピードで抽出をコントロールしやすい特徴がある反面、バリスタの特性によって好みが分かれるものでした。 その中で譲れない部分を見極めながら、カップやドリッパーなど、あらゆるものにこだわりを詰め込んで商品ラインナップを広げていきました。そんな折、2019年にバリスタ世界大会で、中国の方がORIGAMIを使って優勝されたんです。
それがきっかけとなってORIGAMIを国を超えて多くの人に知ってもらえるようになりました。」





多様化するニーズに応える国内での精度の高い製品づくり



多様化するニーズに応える国内での精度の高い製品づくり

同じものを精度高く大量に作る技術から唯一無二の芸術品まで、幅広い製品づくりも可能な陶器。国内生産での多品種少量生産の強みは人の手と、機械による技術力に支えられています。

「陶器のメーカーには、手作業でひとつひとつの風合いを活かしながら陶器を作っていく会社だったり、同じものを同じ品質で生産する会社だったりと、それぞれ特色が分かれています。光洋陶器は後者で、同じ品質の製品を精度高く作る技術に長けていました。
昔から長く製品づくりに関わっているノウハウを活かし、焼成中に起こる陶器の形や色の変化を計算して品質を揃えられることが我々の強みだと思っています。
以前は国内だけでなく海外に生産拠点も持っていたため、海外で安く生産した食器などの陶器や陶磁器を輸入販売することもできたんです。
ただそうなると、国内から出るお客さんの声をなかなか反映しにくいという課題も出てきました。
そんなこともあって10年以上前に『日本国内で拠点を絞って、自社に近いところで細やかに生産する』という方向に舵を切りました。
現在は、人の手による仕事は残しながら機械化できるところは並行して進めることで効率化を図りながら高い品質でのものづくりを心がけています」





年内にオープンファクトリー・カフェが!Clay to Tableをコンセプトに



今冬にオープンファクトリー・カフェが!Clay to Tableをコンセプトに

光洋陶器では、さまざまな体験ができるオープンファクトリー・カフェを年内に開業予定です。土岐市を訪れてくれた人が陶器のことを知る体験ができる場所として、光洋陶器の新たな挑戦が始まります。

「カフェは工場に併設させる形を考えていて、今冬オープンに向けて動いています。どちらかと言えば企業向けの製品を多く作っている会社なので、実際に使う人に向けて発信できるようにしたいと考えています。
器がどのように作られているのか、また器から繋がって地元のおいしい食材や、ORIGAMIに通じるコーヒーにも興味を持ってもらえたら。器を通して、さらに土岐市のことを知ってもらえるような『ハブ』の役割になれるといいな、と思ってます。
カフェ含めた施設全体のコンセプトは『Clay to Table』です。『土から食器ができるまで』と『それぞれの食が器に乗ってテーブルに並べられるまで』の体験をひとつの形にしたいんです。
具体的には陶磁器ができるまでの過程を見られる工場見学や、ランチやコーヒーを楽しめるカフェ。さらには陶芸の体験ができるようなワークショップや、実際に器を手に取って選んでもらえるショップも融合させた施設を目指しています。
ユニークな体験を提供できるんじゃないかと思います」





土岐市の魅力を発信するための鍵はやっぱり「器」なんだ



土岐市の魅力を発信するための鍵はやっぱり「器」なんだ

イオンモール土岐が誕生し、そこに美濃焼や特産品を販売する『TOKI MINOYAKI』が開店することによって、光洋陶器のオープンファクトリー・カフェにも、たくさんの人が訪れることが予想されます。そこで加藤社長にイオンモール土岐に期待するポイントを聞いてみました。

「イオンモールがいよいよ土岐に誕生しますが、それに伴って土岐市そのものがさらに発展することも必要ではないかと思っています。やはりたくさんの人が訪れる地には、それだけの魅力や理由があるはずです。
土岐市の魅力を発信していくには、やはり皆さんが『土岐市の名産と言えば美濃焼』と、おっしゃられるように『器』が鍵になると思います。
イオンモール土岐の『TOKI MINOYAKI』で美濃焼の魅力について知ってもらって、市内の色々なところに足を伸ばしてもらえたら嬉しいですよね。 その選択肢の1つとして食器を軸に、いろいろな体験ができる光洋陶器の体験施設を地域の観光資源のひとつとして知っていただけたら嬉しいです。
イオンモール土岐には、美濃焼を知ってもらうための入口としての役割をぜひ期待したいですね。またそこから市内のさまざまな魅力を広く知ってもらうための『ハブ』としての役割を果たせるように、光洋陶器もがんばります!」

>>KOYO BASE HP
>>KOYO BASE Instagram